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もうすぐ10年

 

2008年1月に翻訳の仕事をはじめました。

 

以来、とぎれることなく訳し続けて、もうすぐ10年。

 

でも、10年経つからといって、何も変わりません。10年目も11年目も、目の前の原文を真摯に訳し続けるのみ。

そう思っていました。

 

ところが、このところ急に、「変わらなければ」と思わされる出来事が相次ぎました。

そして、いつになく意味深に、言葉が目に飛び込んでくるのです。

 

はじまりは先月、翻訳家の児島修さんのツイートでした。

超人的ペースで次々に素晴らしい訳書を出し続けてこられた児島さん。同じ10年でも一緒にはできませんが、それでも。

 

 

『「10年たっても追いつけないだろうな」と思った優れた先達の仕事は、10年たっても忘れてない。「10年後にはこの仕事していないかも」と言っていて、本当にいなくなった人もいる。でも、「石にかじりついてでもこの道で行く」という目をしていた人は、みんな今日も頑張ってる。10年ってそんな時間』

 

 

 

ああ、まさに。

 

言葉にしてもらって初めて、実感したような気がしました。

 

10年は、それなりに重い。

 

そして、いま自分のまわりで起きていることの一つ一つについても、何か意味があるような気がしてきました。

急に視界が開けたようです。きちんと向き合ってみよう、そう思いました。

 

 

でも、具体的にどう向き合えばいいのでしょうか・・・